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2.0D ミルアプリケーション

 コンテキストメニューなど、便利機能の
 一部についてご紹介します。
◎削り残しループを送る    ◎ループを送る / 穴座標を送る 
◎外周 / 内周の自動認識 と 複数外周を認識
◎離れた箇所を許可 と 延長交点を許可
 こんな時はどうしたらいい? の問合せ
 の中から一部ご紹介します。
◎四角ポケット加工の前のコーナー逃し
◎データー作成時に形状認識が途中で止る
 門型機に代表される、5面加工機用デー
 ター生成の事例をご紹介します。
◎5面・5軸加工 マシニングセンターのデーター作成例



      ◎削り残しループを送る    ( 2Dミルアプリケーション → プロセスツリー → 工程 → 定義 (右クリック) コンテキストメニュー )

"削り残しループを送る" は、ポケットの荒加工時の大きな刃物で生じた取り残しの部分を自動認識し、小さな刃物に
  替えて取り残し部のみのパスを生成することが出来ます。又、狭領域部加工の取り残し箇所等にも威力を発揮します。
  前作成時とは異なるコマンドでの加工もでき、高能率なデーター作成を実現します。

◇ 大径ツールで効率的にポケット加工!  コーナーの削り残り部を小径ツールで加工! ◇

大径ツールで  ポケット加工  →  輪郭 で、小径の刃物に替えて ” 削り残しループを送る ” で、 取り残し部を自動認識!

( コンテキストメニュー )


◇ 狭領域部など、最初のツールが削り残した領域だけを、小径ツールで加工出来ます!

通常ツールで  ポケット加工  →  ポケット加工 で、小径の刃物に替えて ” 削り残しループを送る ”  で、 取り残し部を自動認識!

"削り残しループを送る"は、輪郭加工ポケット加工オープンポケット加工で、相互に利用する事ができ、現在動作中の定義に送ることが出来ます。

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        ◎ループを送る 穴座標を送る   ( 2Dミルアプリケーション → プロセスツリー → 工程 → 定義 (右クリック) コンテキストメニュー )

                    "ループを送る " は、データー作成に関係のない多くの線を含む図面より、NCデーター用のループパスを作成した時など、
                    同じパスを使用する別定義のデーター作成に、ふたたびループパスを指定することなくループを送ることが出来ます。


一度作成した閉ループは"ループを送る"で、次定義へ!

   ◇ 精度を必要とする深いポケット形状を加工する場合など!

( コンテキストメニュー )

@ポケット加工で荒加工
A
輪郭加工で中荒加工
B
ポケット加工で底中仕上
C
輪郭加工で壁中仕上
D
ポケット加工で底仕上
E
輪郭加工で壁仕上
のように、同じループパスに対して違うコマンド、違う定義で加工を行う場合に、ふたたびループパスを作成することなく作業が進めることができるので、各定義のプロパティー設定、加工手順等に意識を集中する事が出来、ポカミスを防ぎ、結果的に作業効率を高めることが出来ます。

"穴座標を送る"は
すでに定義された
穴の座標を現在作
成中の穴定義に送
ることが出来ます。


            "ループを送る"は、輪郭加工ポケット加工オープンポケット加工の、閉ループを、現在動作中の左記定義に送ることが出来ます。
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◎外周 / 内周を自動認識 と 複数外周を認識     ( 2Dミルアプリケーション → ループ認識時 (右クリック) コンテキストメニュー )

"外周 / 内周を自動認識" と "複数外周を認識" 内外周を同時認識する場合や、複数形状の外周を同時認識する
 場合等に、1クリックでパスを作成することのできるコマンドが用意されています

"複数外周を認識"では、コマンドプロパティーの内周、外周選択を組み合わせて指定する事で、複数形状の内周の
 同時認識をする事も可能です。又、同時認識時に部分選択をする事も出来ます。


外周 / 内周を1クリックで自動認識!

"外周 / 内周を自動認識"は、輪郭加工
ポケット加工
で使用することが出来ます。

複数外周/複数内周を同時認識!

"複数外周を認識"は、輪郭加工ポケット加工
フェイス加工
で使用することが出来ます。

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      ◎離れた箇所を許可 と 延長交点を許可        ( 2Dミルアプリケーション → ループ認識時 (右クリック) コンテキストメニュー )


              "離れた箇所を許可"は、 データー作成時に図面上にデーター作成用ループ線が描かれていない場合に使用します。
                          選択するライン上にさらに深い形状があるような場合で、追加作図なしに離れた箇所を選択することが出来ます。


                      "延長交点を許可" も、追加作図なしに離れた箇所を選択することが出来ます
                        "離れた箇所を許可"は、直線で結ぶのに対し、交点を延長して選択する事が出来ます。

このように作図された図形に対して  →  ここまでループ選択した後

"離れた箇所を許可"で選択すれば!

"延長交点を許可"で選択すれば!

" 離れた箇所を許可 " と " 延長交点を許可 " は、輪郭加工ポケット加工、で行うことが出来ます。

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     ◎四角ポケット加工の前のコーナー逃し

問合せの概略 - 形状のコーナーにドリルで逃し加工をしているが、伸縮コマンドで丸に編集してからミルでドリルデーターを作っている。
2D 穴加工→コマンドプロパティ→認識条件→円弧認識→有効  とすることで全円だけではなく円弧も認識しますので編集の必要はなくなります。


円弧認識を有効とすることにより、円弧でグルーピングにより
穴加工データーを作成できるようになります。                   

このような場合もOK!

右の図のような場合では、穴サイクルポストで、コーナー逃しサイクルを作成しておくと、同時にコーナー   
逃しの加工を終えることが出来ます。サイクルパターン例:センター + ドリル +ザグリ EM又は一文字ドリル
コーナーのサイズによっては、センター + ドリル + ヘリカル加工 や 下穴加工なしでヘリカル加工。等。    


     コーナー逃し加工に関連したご紹介!

削り残しループを送る!で紹介した、大きな刃物の後に、小さな刃物で削り残しを加工する。とは逆のケースになりますが、コーナーのみを輪郭
加工で先行加工する場合の簡単なご紹介をします。(旧、ハンディーでは少々の作図を必要としましたがマークUではそのまま作成できます。)

輪郭を選択して、画面上で右クリック →” 連続要素の自動認識”に チェックが入っている場合はチェックを外す。

マウスを近づけて、コーナー要素を選択

加工方向を確定

各コーナーで繰り返し指定


 この加工は、鋳鋼のモールド
  ベースや材料手配時に大荒
  加工を外注し、その後社内で
  仕上げ加工を行うような場合
  に、使っておられます。また、
  コーナー逃しで、ドリルを使え
  ない場合も有効です。

アプローチを変更する場合は、右クリックで”オペレーションバック”を選択し、コマンドプロ
パティーのアプローチを変更する事が出来ます。使用するツールの変更などもできます。

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    ◎データー作成時に形状認識が途中で止る

問合せの概略 - データー作成時の ”連続要素の自動認識” オン の状態で、形状選択が途中で止って、以後の選択が出来ない。


一般的に一番多いケースと思われる線切れです。   
このようになる場合、拡大すると線が切れています。

こちらの場合は3D図面から落とした2D図面です。端点表示コマンドで見ると、多くの  
要素で構成され、しかも、交差、線ズレ、線切れ、重複線等の図形を多く含みます。    

以前に紹介したコンテキストメニュー ”離れた箇所を許可”、にチェックを入れておくと、そのまま選択して選択作業を続けることが出来ます。
このような線切れの場合、マークUでは、図面修正なしでデーターを作成することが出来ます。”延長交点を許可” もミル用のコマンドです。
但し、多くの問題を含む図面は、その図面自体の精度に疑問があるので、右図の場合などは精度確認等を事前に行う必要があるでしょう。
※データー作成の効率を考えた場合では、離れた箇所を許可、に常時チェックを入れた状態がよいようです。が、すべての状況で良い
のかは不明なのでそれぞれの環境でご判断下さい。尚、”離れた箇所を許可” チェックオン、”連続要素の自動認識”チェックオン、の
状態であっても線切れの位置でとりあえず連続認識が停止しますので、拡大するなどして線切れ状況を確認することが出来ます。 又、
複雑に線が交差する図面のデーター作成では、”自動認識は交差箇所まで” にもチェックを入れる必要があります。

と、言うわけで、データーを作成することは出来ますが、図面を修正する必要がある場合に良く使われるコマンドの一部ご紹介します。

図面の状態確認に
よく使うコマンド





図面の修正によく使うコマンド。CADアプリケーションのコマンドですがCAMのツールバーにも用意されています。


ポリラインを線分に
変換します。

   アドバンスコマンドが
   ある場合には、上記
   項目を一括修正する
    ことが出来ます。


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     ◎5面加工マシニングセンターのデーター作成。   NCテーブルを載せた5軸加工機のデーター作成。

マークUミルアプリケーションは、一般的には3軸加工(XYZ)のマシニングセンターのデーター生成を行いますが、そのデーター生成を柔軟、
且つ、効率的にそして、臨機応変な対応まで含めて実現できる機械サイクルポスト及びデーター作成時のプロセスツリーが用意されています。
その機能を利用して門型マシニングセンターの側面加工データーを座標転回指令、アタッチメント回転指令を含めて生成することが出来ます
ので少しばかりご紹介します。尚、同様に、マシンテーブルにNCターンテーブルを載せた5軸加工機のデーター生成も行う事が出来ます。

門型マシニングセンター





L形アタッチメント

○加工データーのパス生成は X Y Z の3軸です。
○移動軸、回転軸、転回指令等のアドレスの制限はありません。通常、A軸、B軸、C軸、W軸 XYZ IJKUV等です。

○5面加工機では、機械側に座標転回機能があればサイクルポストを作成するだけです。
   座標転回機能が無い場合は一部外部プログラムの処理が必要となる場合があります。

○5軸加工機では、付加軸で加工方向を決めて、XYZで加工を行います。



●機械サイクルポストをデーター型式に合せて作成。
@プロセスツリーの工程別にデーターを作成する。
A工程プロパティーで各工程のコマンド等を入力。
BNC生成で該当するデーター型式で生成する。


◎5面加工、5軸加工共、運用実績のあるサンプルデーターを用意しました。


5面加工機 L型アタッチメントの側面加工・5軸加工機(NCテーブルを載せた) サンプルデーター




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